法人業務

IT

スタートアップ・創業支援

はじめに 弁護士業は,原則として,過去の事実関係を清算することに関わることが多いです。相続,離婚,破産,交通事故など,いずれも,過去の清算です。当然,これらも弁護士業の醍醐味でもあり,重要な業務です。 ただ,ときには後ろ向きではなく,前向きの業務もしてみたいものです。それが,顧問業務であり,より一層前向きなのが創業支援です。 当事務所では,できることなら,創業支援に特化したいと考えており,これを執筆している2020年1月の時点でも,新たな会社設立を含めた創業(二次創業)に複数関...
よくある質問

不動産を仮差押された場合どうなりますか?

質問 裁判所から「仮差押決定」という書面を受取りました。 どういうことですか。 弁護士の回答 簡単に説明すると,仮差押とは,裁判所が発する保全命令の1つで,差押の予約のようなものです。 民事保全法に規定されるもので,後に財産が散逸しないよう,現況をプロテクトする役割を有します。 裁判手続上の差押とは,民事執行法に定める強制執行のひとつであり,分かりやすくいえば,債権者が,不動産を強制的に売却(競売)し,その売却代金から債権を回収するという目的で行われます。 ...
よくある質問

法人(会社)破産の流れ ~生きている(現在事業継続している)法人を破産させたい

法人破産については,大変複雑で必ずしも正解がありません。 現在事業継続しているというところから考えると一層複雑かつ不明瞭です。 当事者の方の理解が困難であり,不安が大きいことに鑑み,その理解,不安解消の一助になるよう,破産法と破産実務をふまえて,現実的な対応をふまえた流れを記します。 1からしっかりと説明するとなると,大変難しいことになってしまいますので,要点をある程度デフォルメしてお伝えします。 法人破産のタイムラ...
よくある質問

様々な解雇の態様の整理

質問 弊社の従業員の退職について,普通解雇,懲戒解雇,整理解雇,自主退職,諭旨退職,諭旨解雇とあると思いますが,それぞれどういう意味でどういう場合に退職が認められることになるのか,よく分かりません。分かりやすく教えてください。 弁護士の回答 確かに,退職を巡る問題は,整理の仕方も様々であり,一見して理解することが容易なものではないですね。 少し整理してみましょう。 解雇の種類と解雇の要件 ...
労働

横領した従業員に退職してもらいたい

質問 弊社の従業員が業務上横領をしていた事実が明らかになりました。弊社としては,懲戒解雇とするよりも,諭旨解雇としたいと考えていますが,どうしたらよいでしょうか。自分から辞めてくれるようにしたいです。 弁護士の回答 諭旨解雇とは,様々な意味で用いられる概念ですが,会社からの懲戒権の行使としてではなく,自発的に退職して欲しいということですね。 それを前提にアドバイスします。 諭旨解雇とは 諭旨解雇とは,法律上の用語ではなく,様々な意味で用いられます。 多...
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和解のコツ

紛争解決手段    紛争解決手段は,大別して,以下の二つがあげられます。 誰かに判断して貰う=判決,審判,決定等 自分で決める=和解(示談) 和解のメリット  弁護士として,和解を勧めずに,粛々と訴訟等を進行することは容易ですし,ストレスも少なく,精神衛生上も望ましいことではあります。 しかしながら,紛争解決,特に依頼者の利益をはかるという観点から考えると,判決を得るというのは大変リスクのあることですので,和解...
IT

掲示板に誹謗中傷を書かれた場合の対処法

Update H28.2 google inc.を相手に検索結果削除仮処分申立(名古屋地裁)→即時抗告の結果,名古屋高裁で敗訴 H29.7- 2ちゃんねる(2ch.net)が任意の削除に応じるようになる。 H29.10- 5ちゃんねる(5ch.net)も任意の削除に応じる。 H29.10 2ちゃんねる(2ch.sc)を相手に投稿記事削除仮処分申立(名古屋地裁)→削除() H30.3  2ちゃんねる(2ch.sc)を相手に投稿記事削除仮処分申立(名古屋地裁)→削除 はじめに ...
よくある質問

契約書のポイント

はじめに 事業に際し,金銭あるいは物を借り,また,物を買い(仕入れ),物を売り(販売),人を雇うなどの法律行為が必要不可欠です。 将来のトラブルやリスクを回避するために,法律行為を行うにあたっては,その内容を書面として残しておく,つまり,契約書を作成することが必要不可欠です。 契約書はただ作成すればよいものではなく,当方にとって不利な内容でないか,将来どのようなリスクが生じる可能性があり,その対策が採られているのか等多岐にわたりチェックすべきポイントがあります。 トラブルが発生してしまっ...
よくある質問

法律顧問(顧問弁護士)

サブスクリプション型法律顧問(顧問弁護士) 顧問とは 法律顧問(顧問弁護士)とは,会社または人と弁護士とが継続的な契約(顧問契約)を締結し,継続的に法律相談を受け,法律事務を行う業務です。 顧問弁護士が存在すると,顧問弁護士に対し気軽に迅速な対応を求めることができ,的確なアドバイス,法律事務を,迅速に高い費用をかけることなく受けることができます。 多数の顧問契約があり,毎月10本程度の契約書をチェックし,多数の業務上の相談に応じています。このような経験が積み重なり,顧問業務は日々...
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