建設業の代表取締役である父が先日亡くなりました。
家族は母、長男(他界、妻子なし)、次男、三男(私)で、
会社には取締役の私一人で他に従業員はいません。
会社、父個人に対し借金がありました。母にも負債があります。
とても会社継続、負債を背負うことはできないので、「会社自己破産」「代表、父の自己破産」「相続の放棄」を考えています。
父個人負債のうち、会社の土地のローンがあり,母が連帯保証人となっています。
母には保険金受取人としての480万と、遺族年金が入る見込みです。
会社の破産について
①破産を決めている限り、会社名義の支払い関係は一切手を付けないほうが良いですか?
②工事費の入金が見込めますが、そのお金もてを付けないほうが良いですか?(自分の給料分差し引くなど)
父個人の破産について
①会社や父名義で契約されている、私や母の保険料なども支払わないほうが良いですか?(未払いのままだと失効になる可能性があります)
②上記を私が立て替えで支払うこともしない方が良いですか?
母の負債について
①母の負債合計780万から保険金480万を引いても300万残り、60代で返済能力もないですが、
・相続放棄と同時に、母自身も自己破産するか、
・保険金で少しずつ負債を返済して総額を減らしていき、支払いが滞った時点で自己破産するか
どちらが良いと思われますか?
ご回答よろしくお願いします。
【会社の破産について】
①破産を決めている限り、会社名義の支払い関係は一切手を付けないほうが良いですか?
はい。偏頗弁済のおそれがありますので。
②工事費の入金が見込めますが、そのお金もてを付けないほうが良いですか?(自分の給料分差し引くなど)
これも同様ですね。
精査した上で給料分等は支払うことが可能なケースもありますので,事実を調査して考える必要があります。
【父個人の破産について】
「相続財産」の破産という手続があり,当職も関わったことがあります。
ただ,メリットがどこまであるかは事案を分析して考える必要があります。
【母の負債について】
①母の負債合計780万から保険金480万を引いても300万残り、60代で返済能力もないですが、
・相続放棄と同時に、母自身も自己破産するか、
・保険金で少しずつ負債を返済して総額を減らしていき、支払いが滞った時点で自己破産するか
どちらが良いと思われますか?
どちらもありうると思います。一般論では前者の方ががメリットがあると思われますが,具体個別な事情に拠ると思われます。